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(無題)

 投稿者:仁々  投稿日:2007年 5月19日(土)00時58分8秒
編集済
  「まあ、差し引きゼロというところだな。持参金も後ろ盾もありはせん。
利を考えるのなら、医療関係者のお嬢さん方をもらったほうが楽だぞ。晴彦。」

しかし、父親からのそんな呼びかけに、晴彦は沈黙で回答をしてみた。

http://blog.livedoor.jp/futagouwo/

 
 

決闘 本気の自己紹介から

 投稿者:仁々  投稿日:2006年 8月20日(日)13時03分19秒
  緊迫した空気が漂っていることは明白である。
普段は何者に対しても強気を見せる摩夕子までも、父である十条氏の前では、肩をつめているほどだ。

改めて、光はゴクリと生唾を飲み込んだ。

「さて、時間が無いのをわざわざやってきたんだ。晴彦、お前がわたしに会わせたいといっていたのは、こちらのお嬢さんか?」
重々しい声が、空気を震わせた。
「ええ、そうですよ。お父さん」
口元に笑みを浮かべた晴彦が、ちらりと理沙に視線を送った。
「あ・・・あの、理沙です。晴彦さんにはいつも良くしていただいて・・・。あ、こっちは弟の・・・」
「知っている」
懸命な理沙の言葉をさえぎったのは、重々しい十条氏の声であった。その声に、ビクリと肩を震わせた理沙とは逆に、ずいと一歩膝を押し出すように言葉を発したのは、晴彦であった。
「知っている?父さん、それはどういう・・・」
「お前がどうしても結婚したいという相手がどんな娘か、わたしの方でも調べさせてもらった、ということだ。わたしとしては、この十条家に利をもたらすものであれば歓迎するつもりでいた。最悪、利が無くとも、無害であればそれも良い」
「それで、お父さんの評価は・・・?」
 

本当だ(汗)誰だよ?この人・・・

 投稿者:仁々  投稿日:2006年 6月29日(木)00時39分28秒
  「さあ、もう皆さんがお待ちですよ?」
細身の秘書が、わざとらしく扉を開けて待ち受ける。
その脇を光はできるだけそ知らぬふりをして通り抜けた。
耳の淵に、先ほどの女性の歌声がこびり付いている。
どこの国の言葉だろう?思い当たる物は無かった。

「光!何処に行っていたの!!」
急に姉の声で、光は浮遊しかけた意識が引き戻されるのを感じた。
「姉さん・・・!」
「お義父様にご挨拶をなさい」
ふと気付くと、先ほど自身の前を歩いていた十条氏が、重々しい空気を纏ったまま黒光りをするソファに腰を下ろしていた。

そうだ、これからが本番だった!

いよいよ、波乱の自己紹介が幕を開けようとしていた。


そのころ、一つの部屋の扉が開いて、閉じた。
部屋の中には、異国の歌声が反響している。
調べは物悲しい。ただ、歌はいつも同じところから初めに戻り、終わる様子は無かった。
「困りますね。こんな昼間から歌を歌って、彼が興味を持ったらどうするんですか?」
入り口に佇む彼は、柔らかい口調ではあるが厳しい眼差しを女性に向ける。
構わず彼女は暫く歌を歌い続けていたが、青年が薄い掌で目蓋を覆った途端その歌声はピタリと止んでしまったのだった。
グラリと女性の細い首が、片側へと倒れこむ。
それを抱きとめた青年の反対の手の中には、短い注射針が握られていた。

「まだ公になっては困るんだよね。引渡しまで1ヶ月近くあるんだから。
 健康体であることが希望なんだけど、多少の薬は何とかしてもらうかな」
力を失った女性の体を長椅子に横たえると、青年は静かに扉へと歩き始めた。
ふと、扉の手前で彼は室内を振り返る。その瞳が氷のように冷たい光を放っていた。
「全く、あの人も迂闊だね。大事なナイチンゲールは、羽をもいでおかないと、
 飛び去ってしまうよ。まあ、小鳥を逃がすような王子様は、もうすぐこちらの手の内に自ら堕ちて来るだろうけど」

そして彼は静かに扉を抜けると、カチャリと鍵をかけたのだった。

http://blog.livedoor.jp/futagouwo/

 

大脱線・・・。

 投稿者:  投稿日:2006年 6月27日(火)01時36分22秒
編集済
  なんでこの家の廊下はこんなに長いんだ。
そんなことにもイラつきながら俺は歩いていた。
その時。澄んだ声が遠くから聞こえてきた。
誰か歌ってる?
空耳か?
いや、確かにこの扉の向こうから聞こえる。
マユコのお父上の行列から外れ、俺は扉の前で立ち止まっていた。
重厚な扉を少し開け、中をうかがう。
と、そこには、美しい黒髪の女性が窓に手をあて歌っていた。
・・・・誰だろ。
何だか、悲しそうだな。
俺はほおってはおけない、そんな衝動にかられ中へ進もうとした。

「何か?」
背後からの声の主は男だった。
慌てて振り返るとそこには例の細身の秘書が立っていた。
「・・・・あの人。」
秘書は俺の質問をさえぎるように扉を閉め先を歩きはじめた。
「あのさ、」
男が立ち止まる。
「ただのナイチンゲール、ですよ。
歌う時間帯を間違えてはいますが。」
背を向けてこう答えると
「急ぎましょう。」再び歩き始めた。

やっぱり俺はこいつが気に入らない。
 

おっとこの展開は予想通りさ♪

 投稿者:仁々  投稿日:2006年 6月27日(火)00時01分46秒
  その声の主は、険しい表情のまま、長い廊下の中央を重々しく歩いてくる。
彼の後ろにはつき従う秘書らしき黒服の男性達が続いていた。
「お父様・・・」
いつもは誰に対しても強気の摩夕子の声が萎縮している。
彼こそ、十条家の当主であり、十条病院の院長でもある十条公彦(キミヒコ)その人であった。
「仕事で遅くなったが、晴彦とその相手はまだいるか?」
重々しい声が摩夕子に問いかける。その際、十条氏は光に対しても一瞥をくれたが、
彼は二人の前を留まることなく通り過ぎていった。
「待ってお父様!お兄様と理沙お姉さまは奥のお部屋よ」
摩夕子が慌てて父親の後を追い始める。やむなく光も、そんな親子の後をついて歩き始めた。

ふと、視線が気になって、光は顔を上げてみた。
すると、十条氏の秘書の一人であろうか?細身の、明るい色の髪をした男が、じっとこちらを見ていたのだった。
「なんだよ!」
ムっとして、思わず光は眉を寄せていた。
しかし男は、「いえ」と短く応えると、再び前方を歩く十条親子の後を早足でついていく。
その男の雰囲気が、どうにも他の秘書達とは違う気がして、光は奇妙な違和感を覚えていた。
別段、おかしな点は無かったはずだ。あえてあげるなら、秘書にしては明るすぎる色の髪と整いすぎている顔立ちだろうか?
だがそれ以上に、まるで暗い淵を覗き込んだような奇妙さを光は覚えていた。
「あれも、秘書かよ?」
ボソリと少年は呟いて、すぐさま頭をふるって歩き出した。

そうだ、今は秘書の一人を気にしてなどいられない。姉の結婚がかかっている。
そのまま光はさらに歩調を速めて、姉の待つ応接室へと、意識を傾けて行ったのだった。

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ミリ単位で進めてみました(笑)

 投稿者:  投稿日:2006年 6月26日(月)13時02分12秒
  「何をしているんだ、こんなことろで。」
背後から低い声が響いた。
 

よっし、昔話 色気なく愚痴りあう少年少女

 投稿者:仁々  投稿日:2006年 6月23日(金)01時24分0秒
  パタンと後ろ手に戸を閉めて、長い廊下をとにかく歩く。
「ねー、光?ちょっとぉっ!」
執拗に腕を引く摩夕子にも、視線を向けず、光は突き当たるまでひたすら廊下を突き進む。しかしどんなに歩こうとも、腹の中に抱えた苛立ちのような、もやもやとした気持ちが治まることは無い。
「ねえ、光っ!何を怒ってんのよぉ」
「怒ってない」
「嘘ばっかりー!光、怒ってるでしょ?摩夕には嘘つかないでよ」
「怒ってない・・・」
「じゃあ、なんで部屋を出たのよ?」
「うるさいっ!!」

おもわず語気も荒くなる。その剣幕に押されて、一瞬摩夕子がビクリと両肩を震わせた。
「悪い・・・。でも、怒っているわけじゃないんだ。ただ、俺は・・・」
「いいよ。どうせ、お姉さまたちの結婚が嫌なんでしょ?でも、お姉さまには幸せになってほしかったりもするんだよね?
 矛盾しているね、光」
「違う!そんなんじゃない!ただ、待ちくたびれただけだ。
 折角姉さんも俺もこうして待っているのに、おじさん達、ちっとも戻る様子ないから」
微かに視線をめぐらせて話す光に、摩夕子は「ふうん」と相槌を打つ。
うそばーっかり、とその顔には明瞭に書いてあるものの、あえて口には出さずに彼女は眼を細める。
「なあ、おじさんたち、姉さんたちの結婚に反対なのかな?」
違うとは言いつつも、光は思わず摩夕子に尋ねていた。
「まあ、お母様は誰が相手でも反対するから、気にしないでもいいわよ。
 問題はお父様よねー。お父様って、利益不利益で判断するから」
「だろうな。あのおじさんだもんな」
「でも、大丈夫よ。だって摩夕子が味方するんだもん!お父様も許してくださるわ」
「あー、はいはい。頼みにしておくよ」
わざとらしく握り拳をつくって見せる少女に、光はまたも溜息を零す。そんな少年の視界の外れで、少女はほんの一瞬、不適に口角を引き上げたのだった。

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なんとなく書いてみました。

 投稿者:  投稿日:2006年 6月19日(月)23時10分26秒
  俺は苛立ちを覚え、立ち上がった。
「どうしたの?」
「俺さ、そんなに暇じゃねえの。
もう、限界。姉さん、帰ろうぜ。」
「光!ちょっと!!」
ため息混じりに答えた俺の手を腕をつかんで
上目がちに訴える。
俺はこの目に弱いんだ。
「・・・っあ~も~。わかったよ。」
そう言いつつも歩き始めた俺に
姉は不安そうな視線を送る。
「すぐもどるから。」
「ね~、光~。どこ行くのよ。」
今度の声の主はマユ。
すぐに腕に絡み付いてくる。
 

昔の話2

 投稿者:仁々  投稿日:2006年 6月15日(木)00時59分53秒
  「今日は、院長先生も、奥様もお忙しい日だったの?」

十条邸に到着してから既に2時間。一向に姿を表さない家主夫婦のことを、理沙は本気で心配していた。

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昔の話1

 投稿者:仁々  投稿日:2006年 6月 8日(木)00時34分48秒
  理沙に腕を掴まれたまま、光はそっぽを向くように立っていた。
二人の前には、豪奢なつくりの門扉が聳えている。
「いい加減に機嫌直しなさい!光!!」
「そんなこといったって、なんで俺まで・・・」
不機嫌な顔をしていても、最愛の姉の腕を振り解くつもりのない少年は、
非常に不本意ながら、その場所へとやってきていた。
「だって、たった一人の家族だし。私は光にも喜んでもらいたいの」
「だからって、何で俺まで親への挨拶に来ないとならないわけ?
 普通、挨拶って、本人同士ですむことだろう?」
「仕方ないでしょう?こんな大きなお家なんだもの。ご挨拶は疎かにできないでしょ?
 それに晴彦さんも、『光もいた方がいい』っていうし・・・」
「あー、はいはい」
少年は観念したとばかりに、息を吐き出した。そして改めて姿勢を整えるべく、学生服の詰襟を留めなおす。光が自分の襟元から手を離したその瞬間、二人の目の前の門扉が軽い音を立てて開かれたのだった。
「遅かったじゃない。光!」
扉が開いた途端に、髪の長い少女が抱き付いてきた。纏っているどこかの有名ブランドの洋服を気にも留めず腕にじゃれ付いてくる少女に、光はもう一度深い溜息をついて声をかける。
「摩夕子~(´д`;)今日はお前が主役じゃないんだけど~」
「判っているわよ!」
すると少女は、黒いスカートの裾をパタパタと整えて、姿勢を正した。
「理沙お姉さまっ!晴彦お兄様とのご結婚、おめでとうございます」
摩夕子の満面の笑みに対し、あくまで柔らかい微笑で「ありがとう」と理沙が返す。
その間中、光の視線は姉にばかり向けられていた。
すると今度は玄関口の奥に聳える階段の上から、若い男性の声が響いた。
「おーい、いつまでそこにいるつもりだ?お前達・・・」
その声が聞こえた途端、光の口角がグイと下方へ大きく下がる。明らかに不機嫌の原因が何であるのかを無言のうちに抗議し続ける少年の横で、その姉は華の様な微笑を浮かべていた。
「晴彦さん。お待たせしてごめんなさい」
「全然、待ってないよ!理沙。さあ、親達はまだ戻ってきてはいないから、皆で談笑でもしているといい。
奥の居間に案内させよう」
格好をつけて階段を下りてきたかと思うと、言葉より先に理沙の腕を恭しくとり、唇を寄せて挨拶する晴彦に、光は腕をブルブルと打ち振るさせて耐えている。
そんな少年を、摩夕子が面白そうに眺めながら、またその腕に抱きついていた。
「光くんもようこそ。十条家へ」
そう晴彦が瞳を細めて声をかけた。しかし、相変わらず光の口角は酷く下がったままである。その歪んだ表情にわざとらしい笑顔をむけつつも、晴彦は光と涼子の二人を
屋敷の奥に作られた賓客のための居間へと手招きをして呼び寄せたのであった。

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