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遺作集を入手して
投稿者:
市川千尋
投稿日:2003年11月24日(月)01時08分34秒
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『私はこんな女である』(昭和30年 和光社)が何気なく机の端におかれている、
いつ入手したのか・・そして、そんな昔の本がいつからあるのか・・自分でも
あまり記憶がない。ただ、もう周りの黄ばんだ小さな本に似つかわしくないくらい
デフォルメされた久坂のイラストはとても不気味に思える。
井上靖氏の序文に始まり、「久坂葉子の誕生と死亡」「灰色の記憶」「華々しき瞬間」
「幾度目かの最後(遺書)」「原稿の中にに残っていた二枚の原稿」富士正晴氏の解説を
紐解きながら、粗悪な装丁のこの本が、いつかバラバラになってしまわないように、
大切に机の端に置いておく私は、いつまで久坂に拘泥されていくのであろうか?
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
K.Kさん、神五郎さん、書き込みありがとうございます。
私もMIDIを作るまで、文章の上でしか久坂の時代を感じられませんでしたが、
重い音符をMIDIに起してみて、あの暗い時代が滓のように去来しています。
路地裏の裸電球の光や、どこまでも続く砂利道、遠くで聞こえるラジオの
声・・そんな海馬の奥で消される記憶が鮮明に蘇ってきます。
久坂葉子の作曲した作品は、まだあるような気がしています。
富士氏の唯一の欠点は、音楽的才能に恵まれなかったこと・・
そして、久坂の才能を後世に伝える時に、何か取りこぼしを
していなかったのか?私も音楽的才能はありませんが、そんな
穿った考えをする時があるのは、もう私が中年で、疑り深く
なったせいかもしれませんね。
これからもよろしくお願いします
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